マジックマーケットオンラインお疲れさまでした
マジックマーケットオンラインが3日間にわたって開催され、ひとまず無事に終了した模様。サーバーも落ちなかった(ソフトバンクの通信障害という外的なアクシデントはあったが……)。
クロマドウ会のブースより頒布した『52Hz』だが、おかげさまで『原理主義』ともども多くの方にご購入を頂いた。オフライン開催のイメージで「これぐらい持っていったらまあ余るか……3分の2も売れればいいな」というつもりで在庫を用意していたのだが、30分で消えるとは予想していなかった。ちょっと慌てたが、マジケに持ち込まない予定の在庫をたまたま別に余らせていたので、これを急遽在庫補填に充てることに決定し、その日のうちに戸崎さんに発送することとなった。嬉しい誤算という感じ。こんな名もなきアマチュアマジシャンの謎のレクチャーノートを当初の予想の倍ほどの方に購入していただいたのはとても嬉しいのだが、同時に、それだけ多くの目によってジャッジされるということの重みを感じ、今更ながら焦ってきた次第である。
とにかく、あらかじめ目をつけていただいてた方も、たまたま発見して買ってみたという方も、ご購入いただいた全員に感謝している。手にしたからには読んでいただけるとありがたい。と言っても別にすぐ読む必要なんかなくて、これは僕自身が資料を消化するペースが極端に遅いということの引け目もあるのだが、本というのは手元にあればいつでも読めるところこそが美点だと思っている。だから読むのは別に3か月後だろうが10年後だろうがいつでもいい。でも、どうせなら読まないよりは読んだほうがいいと思う。まあ気の向いたときでいいのでパラパラとめくっていただければ、書いた側としては嬉しい(ついでに言えば感想を目にできればもっと嬉しい)。
ところで『52Hz』のまえがきあとがきなのだが、感染症の影響によって数か月前からは予想もできなかったこの時勢にあらためて読み直すと、また別のニュアンスが生じていることに気付いた。特にあとがき。現在の状況に直接言及しているわけではないが、背景として踏まえているように読めなくもない。とは言えこれは全くの偶然で、この文章を書いたのは今からずっと前のことだった。このレクチャーノートはマジックマーケットという場に提出するものだから、当初の意図としては、名もなき一アマチュアマジシャンの視点から、マジックに対する無数の人々の注力と情熱が一堂に集まるこの「場」全体を祝福するような文章を書きたかったのである。
まあ文章や表現の受け取られ方が時勢に合わせて変化してくるのはよくあることだし、と同時にここに書かれている僕の考えの大筋は今でも変わっていない。ともかく、『52Hz』を読んだ方はそういうことだと思ってほしい。
最後に戸崎さん、この非常時にマジックマーケットという恒例イベントを開いてくださったことに大変感謝しています。そして発送作業応援しています! 荷物が届くのが楽しみだ。まだずっと楽しみが続きそうである。